危機打開のため米朝は無条件で直接対話を!

                            2017年 8月12日 日本共産党 志位和夫

 日本共産党の志位和夫委員長は、米国と北朝鮮が軍事的恫喝の応酬をエスカレートさせている事態を憂慮し危機打開を求める声明を発表しました。

 

 世界と地域の平和と安定を破壊し、おびただしい犠牲をもたらす軍事的衝突は絶対に回避しなければならない。 日本共産党は現在の危機を打開し、問題の平和的・外交的解決をはかるために、関係諸国に対して次の諸点を緊急に要請する。

 

 1 現在の危機が引き起こされた根本は、北朝鮮が、累次の国連安保理決議に違反して、核兵器・ミサイル開発を進めてきたことにある。北朝鮮に、国連安保理決議を遵守し、これ以上の軍事的な挑発行為ーとりわけ無謀きわまる「グアム島周辺への包囲射撃」の計画を中止することを強く求める。

 

 2 米朝両国に対して強く自制を求めるとともに、現在の機器を打開するために無条件で直接対話に踏み出すなかで、核・ミサイル問題を解決する可能性を追求すべきである。この点で、トランプ大統領が、北朝鮮との交渉に関して、「オバマ(前政権)は話すらしたがらなかったが、私は話す。誰かがやらなければならない」(10日)

と述べていることに注目している。

 

 3 日本は、米朝間で何らかの軍事衝突が起こった場合に、最大の被害を承ける国の一つとなる。日本政府は緊張をさらに高める軍事的対応の強化でなく、米朝の直接対話を実現し、核・ミサイル問題を平和的・外交的に解決するための努力をはかるべきである。(要旨)