自民党絶対得票率は小選挙区は25%、比例は17.5%

                 「大勝の怪」

自民党の得票率について 

中日新聞の10月30日の「余談」に井上純論説委員が次のように書いている

 

 

 「都道府県別の得票数・得票率」の大きな表が、今回は、台風のため一日遅れて水曜日25日の朝刊に掲載された。そこに並んだ数字を矯めつ眇めつしているうち、はて、と考え込むことに・・・。

 

 その表によれば、全国289の小選挙区で有権者が自民党に投じた票は計2650万余。得票率は47.8%とある。で、獲得議席は215。つまり、半分に届かぬ得票で4分の3近くもの議席を占めたことになる。それをとやく言うつもりはない。小選挙区とは本来、そうした制度である。

 

 では、投票しなかった人を含む全有権者に占める絶対得票率で考えると、さて何が見えてくるのだろう。

 自民は今回、小選挙区で25.0%、計1855万票余りを得た比例代表では17.5%となる。

 

 ちなみに、下野に追い込まれた2009年衆院選を調べると、自民の絶対得票率は小選挙区26.3%、比例代表18.1%と出る。

 

 要するに絶対得票率でみれば、今回の自民は歴史的惨敗を喫した09年よりも低調だったのである。

 それでも自公で3分の2という圧勝の怪。低投票率のなせる業とはいえ、今の制度で大丈夫か。