エアコン設置はまったなし

            南知多町の全小中学校普通教室にエアコン設置はまったなし!

豊田市で、小学校1年生が校外学習の後で熱中症で亡くなりました。

7月18日の中日新聞によるとこの児童は、校外学習中の帰り道にすでに「疲れた」と話していています。担任は、「がんばれ」等と声かけをしながら11時30分頃教室にもどり、そのまま教室内で休んでいたが、唇が紫色になり、午前11時50分頃意識を失ない、その後死亡したと報道されています。

 校外学習中の和合公園の温度は38度、教室内は37度だったそうです。この学校では、エアコンは設置されておらず、教室内は4台の扇風機が回っていたといいます。校長は、「判断が甘かった。中止すべきだった」と語っています。

 熱中症予防に詳しい人間環境大看護学部の浅山教授は「小さい子は影響を受けやすく、自分の症状を的確に伝えられない。今回厳しい暑さが予想される中で、校外学習を行ったことは誤りだった。学校には炎天下の行事を取りやめる決断が必要だ。想定を超える暑さが続いており過去の経験則は通用しない」と語っています。

 環境省は熱中症予防情報サイトで「暑さ指数」を公表している。気温や湿度、日射等から算出する指数で、サイトでは、「危険」指数時の運動指針として「特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき」と明記しています。 

 この学校は、もどったときの教室のエアコン設置がなされていませんでした。もし、エアコンがあったら命を落とすことがなかったかもしれません。文科省の学校の環境衛生基準は、17度以上28度以下です。

    教育委員会・福祉課へエアコン設置と熱中症対策の申し入れ

 南知多町も子どもの命を守るためにも熱中症予防対策が必要です。保育園はエアコン設置がされていますが、特に、学校の普通教室へのエアコン設置は待ったなしです。7月18日、教育委員会・福祉課にエアコン設置と熱中症への対策を申し入れをしました。教育委員会は、すでに、本年度南知多町の全71普通教室にエアコンを入れた導入時の試算をしています。約、1億1千800万としてしています。また、その後の維持管理・保守点検費用を毎年800万円と見積もっています。残念ながら、導入予定は全く考えていないとの現在の考えです。阿久比町では、すでに、平成24年から平成28年にかけて全小中学校へのエアコン設置がなされています。南知多町も来年の予算編成に向けて、エアコン導入への積極的な予算配分の計画を求めるものです。

 

 熱中症対策では、南知多町の校長会議の時に、教育長・指導主事から、暑さ指数を配慮して、部活等を早く終わらせるなり、教室内でも水分を十分とるなど、学校ごと取り組みを進めるようお願いしたとしています。先の環境省の熱中予防の運動指針では、「暑さ指数」28以上で「激しい運動中止」、同31」以上で「子どもの場合中止すべき」としています。教育委員会・行政もしっかりとした基準で指導をしてほしいものです。そして、南知多町や学校、教師は、十分な条件整備と研修で子どもたちの命と健康を守るための具体的な施策が求められていると考えます。