中部空港沖埋立!南知多町の漁業を守れ!南知多町として安易な埋立に見解を示せ!

 空港沖に第二滑走路を予定して、名古屋港の浚渫土砂捨て場にする計画がすすんでいます。

 最近、このための準備書が縦覧、閲覧できることが報道されました。

 内田保は、日本一・愛知一番の 漁業南知多町の中心である漁業を守るために、この事業を中心に進めてい国交省の中部地方整備局に対して、南知多町企画課に電話して、南知多町としても見解を示すべきであることを要求しました。企画課長は、国からは、直接の対象自治体ではないが、検討すると回答しました。是非積極的に見解をパブリックコメントでも表明してもらいたいものです。 

  「中部国際空港沖公有水面埋立事業」環境影響評価準備書の縦覧がはじまりました。

   パブリックコメントも始まっています。

  あわせて、説明会が
  4月16日(火)午後7時から 美浜町総合公園体育館サブアリーナ
  4月17日(水)午後7時から 常滑市民文化会館ホール

  の2ヶ所で開催されます。美浜町

 

   またも中部国際空港沖を埋め立て!

    伊勢湾・南知多町の漁業は大丈夫か!

    空港開港時の需要すらない今、巨額な投資が必要な第二滑走路はいらない

国は、名古屋港の底にたまった土砂を掘り下げて航路を確保するしゅんせつ作業で発生した土砂を中部国際空港の隣接海域に投入する計画を進めています。

 将来の港湾整備にともなって発生するしゅんせつ土砂3800立方メートルで約250から350ヘクタールの埋め立て地を20年から30年の事業で実施するとしています。国や県は埋立地を中部国際空港の2本目滑走路に利用することを狙っています。

 はたして、伊勢湾の海・漁業は大丈夫なのでしょうか。

 先日、直接国土交通省中部地方整備事務局に電話し、現在の計画の現段階の進捗を確認しました。

現在は、名古屋港のしゅんせつ土砂は同港の「ポートアイランド」に積み上げられています。

 昨年国土交通省中部地方整備局は、新たな土砂の置き場を中部空港沖につくることが適当として、環境影響評価(アセスメント)のための準備手続きが進められています。

 

  アセス準備は、すでに第2段階に! 埋立は空港沖でない道も探れ!

 アセスの手続きには、「配慮書」「方法書」「準備書」「評価書」「報告書」の5段階があり、すでに、第一段階の「配慮書」で、しゅんせつ土砂の処分で南5区や、四日市沖とか沖合埋め立て・太平洋・三河湾・陸等の中から、国は、空港沖埋め立てを選びアセス手続きを一歩進ませてているものです。昨年3月国土交通省は、「環境影響評価方法書」の広告・縦覧・意見募集をおこないました。

この内容は、中部地方整備局のホームページにも公開されています。この「環境評価方法書」について出された住民の意見は延べ23106項目で、のり養殖への影響など伊勢湾の環境悪化を指摘する意見や既定の計画がある南5区(知多市)の活用を求める意見もありました。アセスに対する「中部国際空港沖公有水面埋立環境影響方法書」に対する愛知県知事・知多市長・常滑市長・美浜町の意見書も出されました。南知多町は出されていません。

 今後国はアセス実行のための第三段階の「準備書」に向けて、漁業影響評価や予想評価をしていくとしています。

 

すでに、新土砂処分所が生態系や漁業に与える影響を把握するために、2014年~2016年の3年間で伊勢湾漁業影響調査委員会(委員長・鈴木輝明 名城大大学院特任教授)を設置して伊勢湾内の調査をしています。調査内容やデーター解析手法、検討結果の妥当性を検討し影響を評価するとしています。

   南知多町も漁業を守る立場から「埋立環境影響方法書」への意見表明を!

 日本共産党は、県議会で、「現在開港時の需要数もない、中部空港沖に土地需要はあるのか。埋め立てた土地の活用計画を明らかにせずに進めるのは許されない。空港需要を具体的に示すべき。」「具体的な見通しが立たないのに推し進め、埋立地を滑走路に売り渡すというなら公有水面埋立法に反する」と指摘しました。中部国際空港の旅客数はかろうじて1000万人を超えましたが、2005年、の開港当時にいたっておらず国の政策審議会に示された1380万人の需要予測さえ下回っており第2滑走路の必要性も採算性もありません。先の見通しのない事業に県民の巨額な税金を負担金として投入することは許されません。教育費が全国で最低レベルの県です。巨大プロジェクトに投入するお金は、子どもたちに使うべきです。100億あれば、すべての小中学校で35人学級が実現できます。

 伊勢湾の埋立は、南知多町漁業にも大きく影響を及ぼすものです。しかし、国は、この事業の影響が、知多市・美浜町・常滑市には、環境影響があるとしていますが、南知多町への配慮がありません。全く失礼なことです。

 南知多町としても、今進んでいるアセス準備については、美浜町も表明しているような空港埋立に対しての独自の「埋立環境影響方法書」への意見を表明すべきと考えます。

そして、漁場に悪影響を及ぼしかねない埋立には基本的に反対の態度を表明すべきではないでしょうか。また、もし南知多町が今後「中部国際空港二本目滑走路建設促進期成同盟会」に参加することは同意できません。

国土交通省中部整備事務局の小川氏は「しゅんせつ土砂の処分場地問題は、もともと

名古屋港湾内で処理されることが基本である。」と答えています。もともとの埋立候補地南5区(知多市名古屋港湾内地)も事業化の見通し問題で暗礁に乗り上げたとしていますが、あきらめていないとのことです。南知多町として南5区を埋立地としての再考を求めていくことも必要であると考えます。