丸山議員(元維新の会) 憲法違反 即刻辞職を!

 北方領土(南千島と歯舞・色丹)の返還をめぐって「戦争しないとどうしようもなくないか」などと戦争をけしかけた丸山氏の発言は、領土紛争をはじめ紛争の平和的解決を確認した国際秩序を否定し、戦争放棄を定めた憲法9条に真っ向から反するもので言語道断です。憲法遵守義務にも反し、国会議員として失格です。即刻辞職すべきです。

 日本の歴史的領土である千島列島がロシア領(旧ソ連領)にされたのは、「領土不拡大」という大原則を踏み外した不公正な戦後処理によるものです。その不公正を正す道理ある外交姿勢を欠いた安倍自民党の対ロシア外交の行き詰まりの中で、「戦争」による「解決」という驚くべき主張が、安倍政権を補完する役割を果たしてきた国会議員の中から飛び出してきたことは極めて重大です。

 日本維新の会は、安倍首相の改憲策動のお先棒をかつぎ「改憲に必要な3分の2の勢力の中に入る」などとして安倍改憲の「突撃隊」の役割を果たす勢力です。維新の会の創設者である橋本徹元大阪市長はかつて、憲法9条について「何もしなくても平和は維持される。平和を維持するためには、自ら汗はかかないというのが根源の精神だ」と9条をけなし、9条改憲に積極的姿勢を示しました。今回の丸山氏の発言の根底には、同会の9条否定の姿勢があります。

 維新の会は、「除名」にとどまらず、丸山氏に議員辞職勧告をするべきです。 

                                   (赤旗5月15日2面記事より)