千曲川決壊 人名救助に奮闘する日本共産党

 長野県の野々村博美長野市議の台風19号による被災地で の

                救援活動についてのSNS投稿をご紹介します。

 

野々村 博美 12時間前

            ついにこの日が来てしまった。「千曲川決壊」

  台風19号によって昨晩から東信地域での豪雨の状況が報 じられ、佐久、上田、東御などで人身被害も含めて報じられ、 市内篠ノ井での越水の一報も入った。さらに、昨晩遅くに佐 藤久美子市議から浅川排水機場のポンプが止められたという 報告が入った。

 長沼、豊野地域の洪水は避けられないと判断し、今朝早朝 から、武田良介参議院議員と山口典久県議、滝沢市議ととも に、左藤久美子市議と打ち合わせをするために党の豊野事務 所に向かった。

 和田県議、黒沢市議は篠ノ井、松代の調査に、阿部、竹内 市議は市役所で待機、地区委員長は党員の被災の状況をつぶ さに調査、など役割分担を明確にして、1日のスタートを切っ た。

 一旦避難所から朝食をとりに自宅に帰った佐藤市議から、 悲痛な声で電話が入る。「家の前が濁流になり、車が2台と も水没。私たちももう家から出ることはできない」と。

 急ぎ豊野の事務所に向かうも、私たちの目の前にも濁流が 押し寄せ、何台もの車が流されながら濁流の中を走っていた。 偶然通りかかった佐藤市議の支援者のご好意で、高台の駐車 場に車を止め、まずは歩いて佐藤市議の救出を!と自宅に向 かうが、とても近づけない。

 次々と住民が荷物を持って濁流の中、家から脱出してきた。 親戚や知人を心配して駆けつけた人たちもいた。しかしみる みるうちに水かさが増して近づくどころか、後退を余儀なく され、呆然と水没する家々を見守るしかなかった。

 しかし、あの家に妻が一人残っている、連絡も取れない、 救出を消防に頼んで欲しい、一人暮らしの年寄りが2階に避 難している、なんとかして欲しい、平屋に首まで浸かった親 戚の高齢夫婦が取り残されている。すぐ救出しないと溺れ死 んでしまうなどなど必死の訴えが次々と私たちのところに寄 せられてくる。

 ボートがないと手も足も出ない。防災倉庫にボートがある という情報が寄せられたので支所などに連絡するも、訓練を 積んだ人でないとボートを使わせることはできないとのこと。 武田議員は広域的な支援の要請を必死にしてくれたけれど、 どこもすぐには対応できない。

 でもみすみす、見えているあの家の老夫婦を死なせるわけ にはいかない。派出所の所長さんがいてくれる。「死なせる わけにはいかない、みんなでボートを運んで救出するしかな い」と覚悟を決め、防災倉庫に行ってボートを運びましょうと呼びかけ、鍵がかかっていたら壊して運びます、おまわり さんよろしくお願いします。と心の中で訴え、そこにいた住 民の皆さんと議員団で倉庫を探し出して、大きなボートを見 つけ出し、幸い鍵はかかっておらず、トラックなくては無理 だという声を聞きながらも「イッセイの」と10人くらいで まず一掃を運び出す。通りがかった人たちが次々と手を貸し てくれ、ついに2槽のボートを総勢40人くらいでかつぎ、橋 上駅舎もなんのその、運び込みに成功。

 警察の人、地域の決して若いとは言えない男性達が次々と ボートに乗り込んで救助を待つ人たちのところへ。そして待 つ事20分くらいか。全身水に入っていた高齢ご夫婦がまず びしょ濡れの状態で救助され、皆で拍手で迎えた。

 濡れた洋服を脱がして、武田さんが自らの着替え用の肌着 を提供し、その場にいた別の男性が自分のパーカーを脱いで 提供してくれた。近所の方が家から毛布を持ってきて、みん なで駅の待合室に運んで救急車を待った。ボートはもう一艘 若い人たちが自宅から運んでくれ、計3艘で次々と救出に向 かってくれた。救出された人たちを、待合室まで背負って運 んでいく。青年がその役目をかってでてくれた。武田議員も。

 私は市の危機管理室に駅の待合室を、仮避難所として水と 毛布と食料の提供を求めた。市役所共産党控室には党議員が 2人詰め、こちらからの要求を市当局に伝える役目を果たし てくれた。

 その後救出が進んできたので、私たちは一旦市役所に戻り、 和田県議、黒沢市議を交えて、篠ノ井松代の状況を把握し、 再び、豊野に戻って、夕方4時近くにようやく救出された佐 藤市議と、地元党支部のkさんと合流して、避難所の状況を 掴むために手分けをして訪問。被災を免れたkさん宅に対策 本部を設置したが、専業農家のkさんは収穫間近なリンゴや ブドウに大きな被害を受けている。

 避難所は医療チームがいなかったり、車椅子対応だけでな く洋式トイレがなかったり、食事の提供が滞っていたり、様々 な課題があった。夕方それを文書にしてごったかえしている 市の災害対策本部に手渡し、不眠不休で奮闘している市職員 に感謝しながら、早急に改善することを申しれた。

 今一つの下水処理場が被災して処理ができなくなっている。 おおきな新たな課題だ。我が家も洗濯とお風呂を控えること にした。

 とにかく力を合わせてこの危機を乗り越えていきたい。 明日は藤野保史衆院議員、井上さとし参院議員も調査に入っ ていただける。本当に心強い。今日は武田議員の姿勢から多 くのことを学んだ。市民の要求を訴えていくことに遠慮があっ てはならない。長野市は国、県にしっかり要求すべきは要求 する。そうしてこそ支援を強化できると。

 また感心したのは丁寧に要求を聞いていること。本当に頼 もしい国会議員になったと実感。 全国の皆さんのご支援よろしくお願いします。