人名救助 救援活動に全力を上げる日本共産党②

 

                被災地のみなさんは、大変な困難の中でがんばってみえます。         

   引き続き、長野県 野々村市議のSNS投稿をご紹介します

 

今日の活動(14日)

 

その1

 朝7時。国会議員団 井上哲士参議院議員 藤野保史衆議院議員、 武田良介参議院議員、山口典久県会議員、竹内、滝沢市議、赤旗 記者とともに、豊野災害対策本部のkさん宅に向かう。

 まず豊野西小の避難所を訪問。多くの人が疲れた様子で休んで いた。朝食は仕出し弁当が配られたとのこと。信濃町の農民連と 議員団が沢山のおにぎりを作って届けてくださった。昨日は食事 の提供もなかったという私たちの報告に早速応えていただいた。

 いくつかのチームに分かれ、国会議員団中心に避難者の要望を お聞きする。

 私は、kさんから提供いただいた血圧計で希望する方の血圧を測っ た。ところがあまりに高くて怖くなってしまった。お一人目の方 は80代の女性、糖尿病だけれど血圧は高くないとご本人は言われ たが、なんと211ー80。お二人目は50代女性、普段から高血圧で 薬を飲んでいた。頭がいたいので心配とのこと。測ったら199ー ○。3人目の方は障害があるため床には横になれないと、ずっとパ イプ椅子にいた女性。170くらい。皆さん薬を流されてしまって 持参していない。

 もう怖くなってしまって、避難所の担当職員に3人中2人が200 の血圧。異常事態。これから危機管理室に直ちに医療チームの派 遣を要請するので、対応をよろしくと伝え、市の対策本部に連絡。

 その後佐藤市議が手招きで体育館の奥から呼ぶので行ってみる と高齢男性が天井を見ながら目をぼんやりと開けている。血圧を 測る前に、これはもう救急車対応だと判断して、救急車の手配を 依頼する。佐藤市議がご家族を励まし、救急車が来るまで付き添 うことになった。

 医師が来なくては薬の処方も出せないと焦るが、民間の協力も 難しい。とりあえず医療生協の理事の皆さんの支援をお願いしよ うと判断し、豊野に地理的に近い、若槻に住む、中野早苗さんに 協力を依頼。理事と相談してほしいとお願いし たところさすが、 早速手を打っていただいた模様。

 何とか専門の医療チームが派遣されるまで、避難者の健康を守っ てほしいと祈るような気持ちで、血圧計を担当職員に預けて、次 の調査地、被災した佐藤久美子市議宅に向かう。

 その後佐藤市議からの報告で、医師と看護師が派遣されて、薬 も処方されたとのこと。ちょっとホッとした。  

 その2

 佐藤市議宅は豊野で多分最も深い浸水被害を受けた住宅街。近 所の皆さんが泥出しの作業を始めておられた。  カーポートの上まで浸水。一階部分がそっくり埋まった感じだ。 党のポスターは泥に沈んだはずなのに、活き活きと頑張っている。 佐藤市議と夫さんの生き方そのものだ。

 国会議員団県議は丁寧に被災住民の要求を聞き取って対応して いる。あるお宅からは家で煮炊きができない、避難所からお弁当 を貰ってくるのも気がひけるとおっしゃっていたので、早速信濃 町の皆さんが早朝から作っていただいた、おにぎりをお届けした。

 佐藤さんの夫さんの吉春さんも救命ボートで救出された時、向 かいのお宅に高齢の御病人も救出し、佐藤市議が付き添ってパト カーで病院に搬送したとのこと。

 この救出にも大きなドラマがあった。若者が2艘を連結したカヤッ クを使って救出に来てくれたとのこと。それもハシゴも用意して。 このボランティアの方と力を合わせて吉春さんが、2階の窓に登っ

て救出した。向かい側の二階ベランダでこの一部始終を見ていた 住民の方が、カヤックに病人を乗せることができた時、拍手を送っ てくれたとのこと。

 このカヤックの青年たちはどこの誰なのかを私たちは誰も知ら ない。

 

その3

 佐藤市議宅を後に、千曲川堤防決壊という大惨事となった長沼 地域に。

 ここにも頑張っている仲間たちがいる。全員が被災。それでも ズックで行った私ににこやかに長靴と傘を差し出してくれるTさん。 親戚中が被災したという。どれほど心細いことか。それでもどこ までも優しくたくましい。TさんとSさんの案内で深い泥に覆われ ている赤沼地域に入って行く。

 この地域の歴史は古い。古くから千曲川の氾濫に苦しめられて きたと同時に肥沃な大地でもあり、有名なリンゴの産地。小林一 茶との交流も深く、一茶が長く逗留している。地域のあちこちに 一茶の句碑が建立されているが。どれほどが無事だったろうか。

 泥が深くなるにつれ、とても歩いて行く自信も持てず、市議さ ん代表して赤沼の実態を見てくれと要請されたが、無理だと判断。 山口県議が行ってくれることに。私は長沼支所に向かう。お屋敷 のような大きな家屋が、完全に壊されている。支所に近づくにつ れ、堤防決壊の破壊力に息を呑む。まさに土石流災害と同じ。

 破壊された長沼支所を見て、涙が落ちる。住民の拠り所となる べき支所の無惨な姿。支所の隣には守田神社があったはずだが跡 形もない。この守田神社の裏が決壊した。支所の前は家屋も事務 所も何もかも無くなっていた。そしてリンゴ畑が広がっていたと 思われる地帯はまさに泥をかぶった河原になっていた。

 すでに泥出しの作業を始めている人たちや、多くの報道関係者 とすれ違う。顔なじみの女性記者さんもいた。泥まみれだ。いい 記事書いてね。頑張ってと声を掛け合った。

 災害廃棄物への対応、泥出し作業への対応など、行政への要望 があちこちから出される。

 国会議員団には佐久や飯山などからきて欲しいと次々と要請が 入ってきた。国への要請内容をどうするか、話し合いながら移動 する。

 お昼は一旦党県委員会で打ち合わせをすることに。大渋滞の被 災地を抜けて、県委員会に。なんと○○の牛丼と暖かなインスタ ント味噌汁が用意されていた。要望事項を確認し、午後の行動に。 藤野さんは佐久地域に新幹線で移動。井上さんは和田県議、市議 団とともに長野市南部の被災地篠ノ井地域に。武田さんは山口県 議とともに飯山に。私は待機組に。それぞれ配置に着く。

 

その4

 私は昨日からの状況をまとめ、市への緊急申し入れ第2回目の準 備をしつつ、このfbを使っての発信を。

 夜7時。篠ノ井地域の視察を終えた黒沢さんから災害ゴミの対応 について改善の申し入れを受けた。指定場所にゴミを持って行く ことのできない多くの被災者に寄り添った対応を!切実な今後の 課題。

 避難所のこと、災害ゴミのことなど第2回目の申し入れを行う。 昨日の要望について、マスクや消毒薬は全ての避難所に配備完了。 ダンボールベッドは数が足りず国に支援を要請し明後日間に合う、 保健師が今日全ての避難所を巡回、福祉避難所については今福祉 部が鋭意努力して対応しているなど報告を受ける。 

 職員さんたちも不眠不休で頑張っている。一緒にこの困難な状 況を乗り越えていきたいと思う。