南知多町町長へコロナ対策を申し入れました。

                             2020年2月25日 

南知多町 町長 

石黑 和彦様 

                                    日本共産党町会議員 

                                   内田 保 

コロナウイルス感染症対策に関する緊急申し入れ

 

 中華人民共和国湖北省武漢市で発生が報告された新型コロナウイルス感染症は世界各国に感染が広がっています。世界保健機関(WHO)は1月30日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたると宣言しました。

 国内でも人から人への感染が報告されており、感染拡大防止のため、十分な対策をとる必要があります。同時に、潜伏期間中にも他の人に感染する可能性も指摘されており、水際だけで完全に防ぎきることは不可能になっています。国内感染も広がっており、国内の医療や検査の体制を緊急に強化する必要があります。また、対策を進めるに当たっては、人権への十分な配慮がもとめられます。県・国任せにせず、町民に対する南知多町としての個別の対策・必要な準備が今求められています。

以下のことを緊急に申し入れます。

1 町民が新型コロナウイルス感染症に対して適切な行動をとれるようにするため、また、感染者などに対する差別・偏見や事業者への風評被害を防ぐため、南知多町として、正確な情報提供を行うこと。

 

2 新型コロナウイルスの感染者が一般の医療機関を受診した際に適切な対応をとれるよう、状況の変化に応じて迅速で正確な情報提供を行うこと。

 

3 新型コロナウイルス感染症は2月1日で感染症法の指定感染症とされたが、調査や予防的な措置については感染者が差別されず、人権が守られるように対応すること。

 

4 保健所などの感染症対策部署や電話相談口(コールセンター)、県立病院などの体制強化を緊急に行うことを要請すること。また、対象者に対して早期にPCR検査等ができるよう地域の厚生病院等の体制強化も整備すること。

 

5 保健所、県立病院などで感染者への対策を行う職員や、公共交通など感染者と接触がありうる部署の職員をはじめとして、南知多町役場、学校・様々な公共施設の職員の感染防止について、万全の対策をとること。

 

6 県内の感染症指定病床を増床することや、PCR検査を保険扱いにするよう県・国に働きかけること。

 

7 今後爆発的感染が拡大することを想定し、病床数の確保や医療機関の拡大などを緊急に知多半島5市5町で相談し、自治体・医療機関で連携し発熱外来の体制を早急に確保すること。

 

8 空港・港湾での検疫体制を強化するよう要請すること。

 

9 感染経路、感染の拡大の経過を把握するため、関係機関が連携し調査を行うこと。

 

10 観光産業など、感染拡大によって打撃を受ける中小企業・小規模企業の実情を把握し、雇用を守るためにも、融資・助成の必要とされる支援を実施すること。

 

11 学校、役場、公共機関での感染が明らかになった場合、適正な情報を公開して、差別、偏見を防止し、休養・休暇等適正な対応がとれるように準備をすること。

 

  特に、学校での感染が明らかになった時は、保護者に十分説明し、職員・児童生徒を含めた必要な休校等の措置をとること。                                         以上